癌やうつ病に「再発」があるように、依存症も病気なので「再発」がありえます。
依存症の再発はご本人がどんなに強い意志を持って努力していても、多くの人に起こります。また、スリップや再発を何度も繰り返しながら回復していくのもこの病気の特徴です。
これは、一度アルコール、薬物、ギャンブル、ゲームなどの依存対象を欲することを学習した脳が、依存対象に頼らずに生活する術を学習するには時間がかかるからです。
日常には依存対象を想起させる刺激があふれています。そのような刺激に触れるたびに、依存症を抱える方の脳は自動的に過敏に反応します。
それゆえ、日々回復のための努力を続けていても、スリップ(ごく一時的に依存対象を使用すること)や再発(治療前のような状態に戻ること)が起こりうるのです。