「変わりたい」を引き出す働きかけ

動機付け面接には様々な手法があり、効果的に使用するには専門的なトレーニングやスーパービジョンを受けることが推奨されますが、中核的な手法として『OARS(櫂)』があります:

開かれた質問:Open Question
「はい」・「いいえ」では答えられない質問をすることで、相談者が自由に話せる環境を作ります。
是認:Affirmation
相談者の強みや努力を率直に認め、是認することで、信頼関係が深まり相談者がより一層心を開きやすくなります。
聞き返し:Reflective Listening
相談者の発言から、本当に言いたいことを推測して表現することで、医療・支援者が相談者を理解していることを示します。
サマライズ(要約):Summarizing
相談者が話したことを整理してまとめることで、相談者と医療・支援者の理解が再確認され、強化されます。

ウイリアム・R・ミラー、ステファン・ロルニック著、原井弘明監訳:「動機づけ面接(上)」星和書店、2019年