ギャンブル依存症の治療を行うにあたって

  • 原則的に断ギャンブルの継続が治療目標です。
    • 治療目標は患者さんご本人と担当医療者が話し合い、双方が納得した目標を設定しましょう。
    • 治療目標はギャンブル行動のコントロールだけにとどまらず、それによってもたらされる心身の健康や人間関係などQOLの改善も含まれます。
  • ギャンブルによる借金でご家族が困窮している場合があります。患者さんご本人だけでなく、ご家族も適切な支援機関に繋ぎましょう。
  • 多くの場合、定期的な通院によって治療が可能ですが、重症の場合は入院治療が必要となる場合もあります。
  • アルコールや薬物依存症など他の依存症も併発している可能性があるため、アセスメントも行いましょう。
  • うつ、不安など他の精神疾患及び発達障害のスクリーニングが推奨されます。

Hodgins, D. C., Stea, J. N. & Grant, J. E. (2011) Gambling disorders. Lancet, 378, 1874-1884.