相談者・患者さんのニーズに応えるには?

飲酒、薬物使用、ギャンブル、ゲームなどの習慣化した行動を変えるときに重要な要素として『モチベーション(動機)』が挙げられます。

以前は「『底つき』しないと変わらない」と、患者さんの経験から来る心境の変化を待つ傾向がありました。

しかし近年では、治療開始時には必ずしも患者さんの「変わりたい」という気持ちは必要ない、とされています。

これは、患者さんの「変わりたい」というモチベーションを高める責任が患者さんだけではなく、支援者にもある、という考え方に基づいています。

Lincourt, P., Kuettel, T. & Bombardier, C. H. (2002).
Motivational interviewing in a group setting with mandated clients A pilot study. Addictive Behaviors, 27, 381-391.
National Institute on Drug Abuse, (2019).
Principles of Drug Addiction Treatment: A Research-Based Guide (Third Edition)
ウイリアム・R・ミラー、ステファン・ロルニック著、
原井弘明監訳:「動機づけ面接(下)」星和書店、2019年